引き戸に鍵を後付けする際のDIYや簡易的な方法、引き戸や鍵の種類などをご紹介
玄関や室内などの引き戸に鍵を後付けしたいと考えている方もいるかと思います。
しかし、対象の引き戸にあう鍵やその鍵の後付け方法がわかないという方も多いですよね?
そこで今回は、引き戸に鍵を後付けする際のDIYや簡単な取付方法の解説と、引き戸の種類や取付可能な鍵の種類などをご紹介します。
また、鍵屋さんに引き戸の鍵の後付けを依頼する際のメリットなどもご紹介しているので、引き戸の鍵後付けする際の参考になれば幸いです。
目次
- 引き戸の種類
- 引き戸の種類・場所ごとに後付けできる鍵の種類やおすすめの鍵
- 引き戸に鍵を後付けする前に知っておくべき注意点
- DIYで引き戸に鍵をつける方法
- 引き戸に鍵を取り付ける際にドアを傷つけないようにするには?
- 引き戸に鍵を後付けする際は鍵屋さんに依頼すると安心
- まとめ
引き戸の種類
鍵のついていない部屋に鍵を後付けできる鍵にはどんなものがあるのでしょうか?
また、どの鍵がどんな部屋の鍵としておすすめなのかも気になりますよね?
そこで、ここでは部屋に後付けできる鍵の種類をご紹介します。
さらに、鍵の種類別におすすめの取り付け場所もご紹介するので参考にしてください。
- ・片引き戸
- ・引き違い戸
- ・両引き戸(引き分け戸)
片引き戸
片引き戸は、左右どちらかの一方向に扉をスライドさせて開ける引き戸で、壁に添うように開きます。
また、片引き戸の扉は1枚だけとは限らず、2、3枚の扉が連動して開くものもあります。
片引き戸は、玄関やリビングの扉、トイレの扉などに使用されていることが多いです。
引き違い戸
引き違い戸は、左右どちらからでも開けることができる引き戸です。
使い勝手が良いため、室内戸やクローゼット、玄関など幅広く使用されています。
引き違い戸かどうか分からない方は、窓をイメージするといいかもしれません。
対象の引き戸が窓のように扉を左右のどちらに動かしても開けられて、扉を交差することができれば、それは引き違い戸だと判断できます。
両引き戸(引き分け戸)
両引き戸は、中央から扉を左右にそれぞれスライドさせて開く引き戸で、「引き分け戸」とも呼ばれています。
住宅に使われている両引き戸としては、1LDKの寝室の扉(部屋の間仕切り)などによく見られます。
もし、対象の引き戸が両引き戸かどうか分からない場合は、マンションのエントランスの自動ドアや電車の扉をイメージするといいです。
引き戸の種類・場所ごとに後付けできる鍵の種類やおすすめの鍵
ここでは、引き戸の種類・場所ごとに、後付けできる鍵の種類やおすすめの鍵をご紹介します。
ご自身が取り付けたい引き戸や場所に応じた鍵を選ぶ際に役立てて下さい。
- ・玄関の引き戸に鍵を後付けしたい場合
- ・室内や部屋の引き戸に鍵を後付けしたい場合
- ・ガラス戸に鍵を後付けしたい場合
- ・三枚の引き戸に鍵を後付けしたい場合
玄関の引き戸に鍵を後付けしたい場合
玄関をワンドアツーロックで防犯性を高めたい場合は、ネジや両面テープで取り付ける補助鍵を簡易的に後付けするといいです。
また、よりもっと防犯性や耐久性を高めたいなら、玄関の引き戸に対応している鍵を取り付けましょう。
例えば、片引き戸なら戸先錠、引き違い戸なら戸先錠や召し合わせ錠などが取り付けられます。
さらに、既に戸先錠や召し合わせ錠が取り付けられている場合は、玄関用の面付鎌錠やチューブラ鎌錠などを後付けするのもいいです。
もし、鍵を持ち運びたくない、鍵を2つ以上持ちたくないという場合は、電子錠や機械式キーレス錠が適しています。
しかし、DIYでの引き戸玄関の鍵の後付けは難易度が高いため、鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
室内や部屋の引き戸に鍵を後付けしたい場合
寝室などの室内・部屋の引き戸に鍵を後付けする際は、室内用の戸先錠や面付の鎌錠、チューブラ鎌錠などを取り付けるといいです。
また、トイレ等には使用中かどうかがわかる表示錠タイプもあるので、用途に合わせて選びましょう。
簡易的な鍵でいい場合は、掛け金タイプや両面テープで取り付けるタイプの補助鍵を取り付けるといいです。
さらに、和室などによく使われているふすま等には、ファスナーロックなどの窓用の補助鍵やストッパーを使って施錠できることがあります。
ガラス戸に鍵を後付けしたい場合
アクリルケースやキャビネット、ショーケース等にガラス戸が使用されていることがあります。
そんなガラス戸には、ガラス錠やスライドロック等が後付けに適しています。
ガラスに穴を開けないタイプも多いので、DIYでも簡単に取り付けが可能です。
また、ガラス付きの引き戸や障子の場合は、戸先錠や召し合せ錠、面付鎌錠、チューブラ鎌錠、補助鍵などの鍵が取り付けられます。
しかし、引き戸の種類や製品によっては取り付けられない鍵もあるので注意して下さい。
三枚の引き戸に鍵を後付けしたい場合
三枚引き戸には、連動型の片引き戸タイプや連動型の引き違い戸タイプ、連動していない引き違い戸のタイプがあります。
連動している三枚片引き戸と三枚引き違い戸は、通常の片引き戸と同じように戸先錠や面付鎌錠等が取り付け可能です。
三枚引き違い戸の場合は、戸先の2箇所に鍵を設置することになります。
連動していない三枚引き違い戸は、ファスナーロックなどの補助鍵を、扉が重なっている2箇所に設置するといいです。
しかし、三枚引き戸のサイズや素材などによって取り付けられない鍵もあるので注意してください。
引き戸に鍵を後付けする前に知っておくべき注意点
引き戸に鍵を後付けする前に知っておくべき注意点をご紹介します。
鍵の後付けに失敗しないためにも、下記の2点は必ず確認して下さい。
- ・穴あけ工事が必要になることが多い
- ・鍵を後付けする引き戸の素材によって取付が難しくなる
穴あけ工事が必要になることが多い
引き戸に鍵を後付けする際は、引き戸や戸枠に穴あけ工事が必要になることが多いです。
そのため、賃貸の方などは、大家さんに鍵の取付の許可をもらうか、穴あけの必要がない補助鍵を設置するかのどちらかになります。
また、穴開けの大きさを間違うと、鍵のサイズと合わなかったり、引き戸を破損させてしまったりするので注意して下さい。
そのため、引き戸の鍵の後付けに少しでも不安がある方は、鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
鍵を後付けする引き戸の素材によって取付が難しくなる
鍵を後付けする際は、引き戸の素材を必ず確認するようにしてください。
素材によって取付不可の鍵があったり、鍵の後付けの難易度が高くなったりします。
例えば、玄関に多い金属製等の引き戸は、頑丈なため穴開けが難しいです。
鍵の取付に穴あけが必要な鍵の場合、難易度が元から高く、引き戸の素材によってもさらに難易度が上がるため注意しましょう。
また、鍵の購入の際も引き戸の素材に取り付けられる鍵なのかどうかも確認して下さい。
DIYで引き戸に鍵をつける方法
引き戸の鍵の後付けは、対象の引き戸に適合する鍵の購入、正確な鍵の後付け方法を熟知していないと、失敗してしまう可能性が高いです。
そこでここでは、DIYで(自分で)引き戸に鍵をつける方法や簡単な後付け方法ご紹介します。
しかし、こちらの後付け方法を読んで少しでも難しいと感じる場合は、鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
穴をあけすぎると、最悪の場合ドアごと交換になる可能性があるため、取り付けに不安を感じている方は、初めから鍵屋さんにお任せするといいです。
- ・片引き戸に鍵を後付けする方法
- ・引き違い戸に鍵を後付けする方法
- ・両引き戸(引き分け戸)に鍵を後付けする方法
- ・引き戸の鍵の後付けで最も簡単・簡易的な方法
片引き戸に鍵を後付けする方法
片引き戸に鍵を後付けする場合は、戸先錠(鎌錠)や面付鎌錠、チューブラ鎌錠どの鍵が取り付けられます。
そこで今回は、比較的後付けしやすい面付鎌錠とチューブラ鎌錠を片引き戸に後付けする方法をご紹介します。
面付鎌錠の後付け手順
面付鎌錠の場合
面付鎌錠を片引き戸に取り付ける方法をご紹介します。
面付鎌錠は、ストライクが取り付けられるスペースが戸枠にあるか確認してから購入するようにして下さい。
また、引き戸ドアの厚さを測って適合する面付鎌錠を選びましょう。
1鍵穴用の穴を開ける
まず面付鎌錠とストライクが適正な位置にくるように引き戸に当てて、鍵穴が通る部分の箇所に印をつけます。
印をつけたら、ドリルやホルソーなどを使用して適正な大きさの穴を開けて下さい。
2面付鎌錠を取り付ける
次に面付鎌錠を取り付けてビスで固定します。
この時ストライクと鎌錠の適正な位置を再確認しながらビスで固定するとズレが起きにくいです。
3ストライクを取り付ける(受けの部分)
最後にストライクを取り付けて、施錠できるか確かめたら終了です。
戸枠に穴を開けてストライクを取り付ける場合は、穴開けのサイズなどに注意して行って下さい。
チューブラ鎌錠の後付け手順
チューブラ鎌錠の場合
片引き戸にチューブラ鎌錠を後付けする方法をご紹介します。
チューブラ鎌錠の購入の前に、引き戸の厚さとバックセット(引き戸の端から鍵穴の中心までの距離)を測って適合する物を購入して下さい。
また、チューブラ鎌錠はシリンダータイプ、間仕切りタイプ、表示錠タイプがあるので用途に合わせて選びしましょう。
1鍵穴用の穴を開ける
まず引き戸の端からチューブラ鎌錠のバックセットの長さを測って印をつけます。
その印を元に、適正な大きさの穴をドリルやホルソーなどを使用して開けます。
2ケース部分を通す穴を開ける
次にチューブラ鎌錠のケース部分を通す穴を開けます。
引き戸のドアの側面から、説明書に記載されている適正な大きさの穴を開けて下さい。
ケースを穴に通したら、ケース周りに印をつけてその部分をノミなどで削り、ケースがちょうど収まるようにしましょう。
3チューブラ鎌錠を取り付ける
次にチューブラ鎌やサムターンなどを取り付けてビスで固定します。
2ストライクを取り付ける(受けの部分)
ストライク部分を縁取り、ドリルやノミなどで穴を開けます。
穴を開けたらストライクを取り付けビスで固定したら終了です。
引き違い戸に鍵を後付けする方法
ここでは、召し合せ錠を引き違い戸に後付けに後付けする方法をご紹介します。
召し合せ錠の購入の前に、戸の厚さを測り適合するものを購入しましょう。
また、引き違い戸が重る部分の幅や長さによっては、取付不可の鍵もあるので注意してください。
穴あけが失敗するとドアごと交換になることもあるので、不安な方は鍵屋さんにすることをおすすめします。
引き違い戸の鍵後付け手順
1.化粧座の切欠きの穴を開ける
まず、説明書に書いてある化粧座の切欠きの縦横の長さと同じ大きさの穴を内外両側の扉にドリル等で開けます。
切欠きの穴は、引き違い戸が重なる時に穴がズレないようにして下さい。
また、やすりなどで削ると切欠き用の穴がきれいになります。
2.外側と内側の化粧座・ケース錠を取り付ける
外側の化粧座とケースを取り付けます。取り付けたらビスで軽く固定して下さい。
次に内側も同様に化粧座とケースを取り付けて、ビスで仮止めします。
3.化粧座の位置を調整して固定する
引き戸を閉めて、内側の化粧座にある小さな穴に、付属にピンを外側の化粧座の穴にささるまで奥に差し込みます。(化粧座の穴やピンがない製品もある)
ピンを差しこんだ状態でビスを再度固定したら終了です。
鍵が閉めにくい、開けにくい場合は、再度ビスを緩めて位置を調整してください。
両引き戸(引き分け戸)に鍵を後付けする方法
ここでは、戸先錠を両引き戸に後付けする方法をご紹介します。
両引き戸に面付鎌錠等を取り付けたい場合は、片引き戸に鍵を後付けする方法を参考にして下さい。
戸先錠の種類によっては、取り付け方法が異なる場合があるので注意して下さい。
戸先錠を購入する際は、引き戸ドアの厚さを測って適合する鍵を購入しましょう。
また、戸先錠を埋め込めるスペースが対象の引き戸にあるか確認も忘れないでください。
両引き戸の鍵後付け手順
1.ケースを埋め込むための穴を開ける
戸先錠を取り付ける位置を決めて、ケース部分を埋め込むために、引き戸の側面に穴を開けます。
また、ケースのフロント部分もきれいに埋まるように、ノミなどでドア側面を掘ります。
2.戸先錠の切り欠き穴や鍵穴用の穴を開ける
戸先錠のケースの位置と合うように、切り欠きの穴をドリル等で開けます。
切り欠き穴のサイズは購入した戸先錠の説明書などに表記されていることが多いです。
また、切り欠き穴が必要ない戸先錠がありますが、その場合は鍵穴を通すための穴を開けることになります。
3.戸先錠のケースを取り付ける
ケースの穴や切り欠き・鍵穴用の穴を開けたら、戸先錠のケースを埋め込んで、軽く固定します。
4.化粧座を取り付ける
次にプロントの鍵穴の位置を確認しながら、外側と内側の化粧座を取り付けて、固定します。
鍵の開け閉めがスムーズに行えたら全てのビスを固定し終了です。
引き戸の鍵の後付けで最も簡単・簡易的な方法
引き戸に鍵を後付けする際に最も簡単な方法は、取り付ける鍵を補助鍵にすることです。
戸先錠や召し合せ錠、面付鎌錠などは、どうしても穴あけ工事が必要なため取り付け難易度が高くなります。
一方補助鍵は、ファスナーロックや窓用の補助鍵など、強力両面テープやネジで留めるだけのものが多く、比較的簡単に取り付けることができます
しかし、防犯性や耐久性、見た目は引き戸用の鍵よりも劣るので注意して下さい。
引き戸に鍵を取り付ける際にドアを傷つけないようにするには?
引き戸に鍵を取り付ける際に、引き戸ドアを傷つけてしまわないか心配の方も多いと思います。
そこでここでは引き戸ドアに傷をつけずに鍵を後付けする方法をご紹介するので参考にして下さい。
引き戸ドアを傷つけない方法は、下記の3つです。
- ・テープ等で養生しておく
- ・取り付け簡単な補助鍵を選ぶ
- ・鍵屋さんに鍵の後付けを依頼する
完璧に傷をつけないようにするのは難しいですが、養生テープか何かで穴開け箇所の周りを保護すると、少しは引き戸に傷をつけにくくなります。
補助鍵は取り付けも簡単なので傷をつけにくいですが、ちゃんとした鍵を取り付けたい場合は、鍵のプロである鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
鍵屋さんに引き戸の鍵の後付けを依頼すると安心
「鍵ロックセンター24」ではこれまでに、自分で引き戸に鍵を後付けしている途中で失敗しご依頼された案件が数多くありました。
しかし残念ながら、引き戸ごと交換しなくてはいけないことも多く、費用が高くなってしまいます。
そのため、引き戸の鍵を後付けする際は鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
鍵屋さんなら、対象の引き戸にあう鍵の選定から取付まで即日に行うことができます。
また、取り付けミスをすることが無いので、時間やお金を無駄にすることがなく安心です。
引き戸の鍵後付けにかかる料金や到着時間の詳細を知りたい方、その他ご相談の方は、鍵ロックセンター24まで気軽にご相談ください。
24時間365日オペレーターが待機しております。
まとめ
引き戸にはいくつか種類があり、後付けできる鍵も異なります。
また、DIYでの引き戸の鍵の後付けは、穴あけのサイズミスや鍵の種類・サイズミスが起きやすいです。
もし、DIYに鳴れていない方や少しでも鍵の後付けに不安な方は、鍵屋さんに依頼することをおすすめします。
鍵ロックセンター24は24時間365日、いつでも引き戸の鍵の後付けに対応していますので、弊社まで気軽にお電話ください。